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マンションの売りやすい階数とは?売りやすい階数の特徴と選ばれる理由を考えてみる

マンションの売却において「階数」は売れ行きに大きく影響する要素です。高層階、低層階、中層階、それぞれに異なる需要があり、それぞれの魅力を引き出すことで売却を有利に進められます。今回は、それぞれの階層ごとの特徴や選ばれる理由の解説していきますので、これからマンションを売却しようと考えている方は必見です!

1. マンションの売れやすさと階数の関係

マンションの売れやすい階数には、環境や利便性、セキュリティなど、購入者が重視するいくつかの共通するポイントがあり、売却を成功させるにはそれぞれの階数ごとの特性を理解することが大切です。

まず最初に、売れやすい階数の具体的な特徴について解説していきます。

1-1 売れやすい階数に共通する条件

売れやすい階数には「利便性」と「セキュリティ」が大きく関係してきます。

例えば、エレベーターを使わずに移動できる低層階、特に1階のお部屋は、荷物を持っていても移動が安心ということで高齢者に。そして、階下への音の心配がないということで小さな子どもがいるファミリー層に人気です。

歩道を歩く人の視線が気にならない、セキュリティ面での安心感があるとのことで、中層階は人気になります。

そして、眺望や希少価値で高額所得者に人気になる高層階と、それぞれの階数においてのターゲット層が異なってきます。

また、当然ですが物件の築年数や周辺の環境も売れやすさに影響を与えるため、これらも要素も合わせて複合的に考慮する必要があります。

1-2 購入者が重視する階数の選び方

購入者は、自分自身求めるライフスタイルや家族構成に合わせて階数を選びます。

例えば、小さな子どもがいる家庭では、万が一の事故を考えて低層階が好む傾向が他の購入層と比べて高くなります。

一方、単身者やある程度子どもが大きくなったファミリー層では、中層階や高層階の人気が高くなります。

売却するお部屋の階数によってターゲット層が異なるため、売主としても対象顧客に対してのアプローチ方法を明確にすることが大切です。

2. 中層階が人気の理由

10階建て程度の一般的なマンションでは中層階にあた4階~6階あたりのお部屋は、売りやすさの面では非常にバランスがよく、高い評価を受ける階層です。

ここでは中層階の人気の秘密について見ていきます。

2-1 中層階のお部屋が持つバランスの良さ

中層階は、低層階と高層階の「いいとこ取り」ができる階数です。

エレベーターが混み合う朝・夕のラッシュ時であれば階段を使っての外出も可能で、日常の移動に困ることも少なくなります。

また、歩道を歩く歩行者の視線だけでなく、周辺の建物からの視線も届きにくい高さに位置するため、プライバシーが守られやすい点も魅力になります。

2-2 ほどよい眺望と静寂が確保される

中層階は、車の音などの外部からの騒音が低層階ほど気にならず、歩行者からの視線が気になることもまずありません。

眺望に関しての具体的な例としては電柱や電線があります。

電柱や電線は平均して地上から10m前後のあたりにあります。ちょうど3階の窓に掛かるか掛からないかの高さです。

内覧に行った際に窓から電線が見えるとなんとなくイヤな気になりませんか?マンションによっては4階のお部屋だと若干窓に掛かってくるケースもありますが、4階以上、とくに5階以上のお部屋でしたらまず安心です。

2-3 陽当たりも確保されやすい

南側からの太陽の陽ざしは大切なセールスポイントになります。

マンションの敷地の南側にどんな建物が建っているのか。その建物とはどれくらい距離が離れているかなどにもよりますが、1階や2階の低層階のお部屋と比べると、陽当たりに関しての心配はかなり少なくなります。

2-4 防犯面での安心感アップ

オートロックや防犯カメラなどのセキュリティがあっても、窓からの侵入はやっぱり防ぎづらいものがあります。

その点、4階以上の中層階のお部屋であれば、窓やバルコニーからの侵入される可能性は低層階よりも低く、防犯面での安心感が高くなります。

3. 高層階が選ばれるケース

高層階は高層階ならではの特別なメリットから「指名買い」がある場合もあるほど、特定の購入層からは支持されています。

ここからは高層階の魅力について詳しく見ていきます。

3-1 まずは眺望の魅力

高層階の1番の魅力は、他の階にはない開放感ある眺望です。

特に、都市部では夜景を楽しむことができるため、高所得層やデザイン性を重視する購入者から支持されています。

「自分の力では手に入れることができない」眺望という絶対的に魅力で、高層階はマンション全体の価格にも影響を与えることが少なくありません。

3-2 将来的にも日照を確保できる可能性

ビルや高層マンションが林立する都市部においても、将来的に日照を確保できる可能性が高いのも魅力の1つです。

利便性を100%重視したような街中マンションを購入する人にとっても、できることなら陽ざし溢れるお部屋で暮らしたいと思うはずです。

東向きや西向きではなく、1日を通して日照を確保できる南向きの高層階は常に人気はあると言えます。

3-3 高層階が持つステータス性

「高層階」という響きは、「特別感」や「贅沢さ」を求める購入者にとって魅力的なフレーズです。

マンションの中でも高額なお部屋となり、希少性やステータスの象徴として認識されています。そのため、高層階は高額でも売れやすい傾向があります。

4. では、低層階の需要と売却のポイントは

人気の面では多少なりとも見劣りする低層階。

高齢者や子育て世代からは一定の支持を得るのですが、一般的に考えると人気の面では中層階や高層階より低くなるのが実情です。

ここでは、低層階のメリットと売却の際に押さえておきたいポイントを見ていきます。

4-1 何はなくとも足音を気にしなくていい

低層階、とくに1階のお部屋の最大のメリットと言えるのが、階下への足音を気にする必要がないことです。

幼稚園や小学校低学年のお子さんをお持ちの方からは、「このマンションってどれぐらい音が響きますか?」と頻繁に聞かれます。

1階のお部屋ならそんな心配はまったくの無用。2階のお部屋でも、1階が駐車場になっていたり、エントランスになっていたり。中にはマンションの集会室になっていたお部屋もありました。

とにかく、自分たちが発生さえる生活音を心配することなく暮らしていけるのが、低層階、1階のお部屋の最大のセールスポイントです。

4-2 安全性と利便性のアピール

低層階はエレベーターを使わずに移動できる点が大きなメリットです。そのため、荷物を持っている時の移動のしやすさから高齢者には人気になってきます。また、ベビーカーを使うような小さいお子さんがいる子育て世代にも魅力的に映るようです。

地震などの災害時や、もっと身近な例ではエレベータの点検時などでも移動に困ることがない点もアピールポイントになってきます。

4-3 専用庭や専用駐車場の魅力

庭付きの1階のお部屋は、「戸建て感覚」をアピールするのが1番です。

単純にお子さんの遊び場としても、定番のガーデニングでも。散水栓が付いているのであればプール遊びも可能です。

規約上OKならば、物置を置いて荷物を収納させることもできます。

また、マンションによっては専用庭から直接出入りできる駐車場が付いている場合もあります。こうなると完全に戸建て感覚です。専用庭+専用駐車場が付いている1階のお部屋は、2階のお部屋よりも売りやすくなります。

5. 売れない階数のお部屋はない

売りやすい、売りにくいの違いはあっても、売れないお部屋はありません。

お部屋の所在階数だけでなく、立地や間取り、周りの街の雰囲気とのマッチングなど、マンションの売却には様々な要因が関係してきます。

売却をお考えの際にはお気軽にお問い合わせください。お部屋ごとに最適なアピールポイントを探して、精一杯のお手伝いをさせていただきます。



この記事を書いた人


 エイチ・コーポレーション 代表:林  裕 地


【経 歴】
住宅リフォームの営業を経て不動産売買仲介会社に転職。エイチ・コーポレーションを平成26年に開業。

結婚のタイミングで新築マンションを購入。その後の子育てや離婚、マンションの売却を経ての中古マンション購入など、実体験に基づいての様々なご提案ができます。

保有資格:宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー/福祉住環境コーディネーター など

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