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離婚時にマンション売却を検討する方へ!人気の間取りと売却ポイント

離婚を考える際、マンションの売却は大きな決断のひとつです。適切な価格でスピーディーに売却ができれば離婚もスムーズに進むことでしょう。今回は、離婚時にマンションの売却を検討する方に向けて、人気の間取りと売却の成功につながる重要なポイントを詳しく解説します。離婚後の新しい生活をサポートするため、ぜひ参考にしてください。

1. 離婚時のマンション売却の基本知識

離婚における最も大きな問題は「お金」です。お金の話しがまとまれば、離婚は9割がた成立したようなものです。離婚後の新生活を有意義にするためにも、財産分与をした後にお互いの手元にいくらの現金が残るのかは気になる事でしょう。

そのためも、共有財産として大きなウェイトを占めるマンションの売却は重要になってきます。

1-1. 離婚時にマンションを売却する理由とメリット

婚姻期間中に夫婦2人で築き上げてきた財産も、財産分与をすることで、お互いの手元に残る財産はそれまでの1/2になってしまいます。

ですが、マンションを適正価格で売却し現金化することができれば、手元に残る現金を増やすことができます。さらに、マンションという現物のままでは財産分与も困難ですが、売却し現金にすることで財産分与もしやすくなり、離婚交渉も円満に進むでしょう。

このように、マンションの売却は離婚時における財産分与を円満に進めるとともに、離婚後の新生活を有意義にスタートさせるための大切な資金となります。

1-2. マンション売却の流れと手順

マンションを売却するためには、いくつかの準備の手順があります。

おおまかには

1.住宅ローンの残高の確認
2.必要書類を集める
3.不動産会社に査定を依頼する
4.売出し価格を決める
5.販売中の内覧に対応する
6.契約
7.銀行への連絡、手続き
8.引き渡し

このような流れで進んでいきます。

1~5までの手順に関しては、「離婚時のマンション売却準備ガイド:成功するための秘訣で詳しく説明しています。

2. 人気の間取りとは?売却に有利なレイアウト

離婚にともなうマンション売却であれば、通常の売却以上にスピーディーに売却をしたいものです。

売却するにあたって、人気の間取りやレイアウトはあるのでしょうか。

2-1. ファミリー層に人気の3LDKが有利

中古マンションの購入層としては、ファミリー層が絶対的に多数です。

結婚や子どもが生まれるタイミングで。あるいは、子どもが大きくなって自分の個室を欲しがるなど、中古マンションの購買層としてはファミリー層が1番のボリュームゾーンとなります。

では、3LDKならばどんなお部屋でのいいのでしょうか。残念ですが、3LDKのお部屋の中でも、人気の間取りと不人気の間取りは間違いなく存在します。

2-2. 3LDKで人気の間取り


北側に2部屋、リビングが南側に広がり、リビングに隣接して1部屋配置する間取りです。夫婦+子ども2人の場合だと、北側の2部屋が子ども部屋になり、リビング隣接した部屋が主寝室になるパターンが多いです。

今の時代、家族みんなのプライバシーが守れる間取りが好まれ、新築マンションの間取りを見ても、このパターンが多くなっているのも当然です。

新築マンションで人気ということは、中古マンションでも人気になります。

2-3. 3LDKで不人気の間取り


「帰ってきたときも出掛けるときも、リビングを通るから安心」なんて、親のエゴから発生したような間取りです。

子どもが小学校低学年ぐらいまでで、自分の意思をしっかりと持っていない時期であればまだしも、中学生・高校生ぐらいになったらダメだし確実です。経験上、販売ではもれなく苦戦するパターンです。



3. 売却前に知っておきたい市場動向

中古マンションの売却では3LDKが有利とお話ししてきました。ですが、実際の売却価格は間取りだけで決まるものではありません。間取り以外で売却価格を左右する条件を見ていきましょう。

3-1. マンション売却時期の見極め方

以前ほど明確ではありませんが、マンションに限らず不動産には「売りやすい時期」と「売りにくい時期」があると言われています。

離婚するタイミングを「売りやすい時期」に合わせることは難しいと思いますが、頭の片隅にでも入れておいてください。

 年度末の2月〜3月は売りやすい 4月からの進学や転勤に備え、「年度末までに」と期限を設けてマンションを探す人が多いため、年度末の2月〜3月頃はマンションの売買が最も活発となる時期です。

ここで注意していただきたいのが、年度末にマンションを売却するためには、売却活動はもう少し早めの12月〜1月にスタートさせることです。

この時期は、お正月やクリスマスなどのイベントもあり、「マンションを買うぞっ!」という気持ちにはなりづらい時期です。そのため、12月〜1月は「購入」というよりは「検討」をする時期となりがちです。そんな時期に売却活動をスタートさせることで、検討対象物件として意識してもらいやすくなります。

内覧を希望する人も比例するように少なくなるため、家の中の荷物の整理や掃除などの内覧対策を進めておくのにもいいタイミングです。

 夏は全体的に低調 学校の夏休みやお盆休みもあり、週末に家族で遊びに行く機会も増えてきます。さらに最近の猛暑が追い打ちをかけるように、不要不急の外出も控えがちです。

売主・買主ともに、「もう少し涼しくなったら」の気持ちにもなるのか、1年を通じて最も静かな時期となっています。

3-2. 「立地がいい」は強い

「マンションは立地を買え」の格言もあるように、立地は売却価格に大いに関係してきます。

内覧時によく聞かれる内容をいくつか挙げていきます。

 学校までの距離 特に小学校までの距離を聞かれることは多くあります。10分圏内ぐらいだと高評価です。

 買い物施設 日常使いのスーパーやドラッグストアなどです。徒歩圏内がベストですが、車で5分~10分圏内で駐車場が広いと高評価につながります。

 駅までの距離 共働きの場合では5分圏内。もう少し年配の方であれば10分~15分ぐらいの距離の方が、静かで好まれる傾向があります。


4. マンション売却時の価格設定と交渉のコツ

実際にマンションの売却価格の決め方や、買主から交渉が入った際の注意点を見ていきましょう。

4-1. 適正価格の設定方法と査定のポイント

売却価格を決める時には、不動産会社の査定価格を参考にします。査定に関しての注意点は、査定価格はあくまでも「売れるだろう」という価格であって、「売れる」価格ではないということです。

一括査定サイトを利用しての査定だけでなく、不動産会社に直接問い合わせての査定の場合でも、最近は「売れるのか?」と疑問に思うような高価格を提示してくる不動産会社が増えてきています。【参照】失敗せずに一括査定サイトを利用するための5つのポイント

さらに、「2. 人気の間取りとは?売却に有利なレイアウト」でも書いたように、同じ3LDKの間取り、同じ専有面積のお部屋でも、人気・不人気の間取りによっても価格は変わってきます。

財産分与を行うためにも、不必要に長期間の売却活動を行うことは避けたいものです。「売れる査定価格」を提示してもらい、その上での売却価格を決定するようにしてください。

4-2. 売却を成功させるための交渉術

買主からの値段交渉は「あるもの」と考えておいた方がいいでしょう。ただし、交渉があったとしても、実際に交渉を受けるかどうかは別問題です。

「だったらこれだけ値引きします」と対応できるように、少し高めの価格で広告をするもの一つの方法ですし、「この値段ですっ!」と言い切るために、そのものズバリの価格で広告をするのも正解です。どちらを選ぶかは売主である自分しだいです。

離婚がからんでいると少しでも早く、少しでも高く売却をしたいでしょうから、難しい部分もあるかと思いますが、可能であるならば、オススメとしては、

 ちょっと高め 値引きゼロでの回答は、買主としてもちょっと気分が悪くなりがちです。端数を引けるぐらいの余裕があると、お互いに気持ちよく契約できるような気がします。

 〇980万、〇480万を意識してみる 最近の広告の主流はインターネットのポータルサイトです。ポータルサイトを使って物件検索をする人はおおむね予算を決めて検索します。予算の入力欄が500万単位で区切られているので、1,500万よりは1,480万。2,000万よりは1,980万の方が、より多くの人の検索にヒットする可能性が高くなります。

〇980万、〇480万でなく、〇999万や〇499万でも結構です。下の価格帯での検索に引っかかる金額を意識してみてください。


5. 売却に関するお金の話し

マンションの売却する際には費用がかかります。までまとめて解説していきます。

 仲介手数料 不動産会社に仲介を依頼すると、仲介手数料が発生します。仲介手数料は法定で上限金額が決まっていて、取引価格が400万円を超える場合は、「(取引価格 × 3% + 6万円) + 消費税」で計算することができます。

 譲渡所得にかかる所得税と住民税 マンションが購入価格より高く売れた場合には「譲渡所得」が発生し、税金を支払う必要があります。

ですが、譲渡所得税には控除の制度がいくつかあり、適用条件を満たしていれば課税額は大幅に抑えられ、一般の方であれば「居住用財産を譲渡した場合の3,000万円の特別控除の特例」でほぼ全額免除になると思うので、特に心配はないかと思います。

 登記費用 住宅ローンを借りた際には、銀行がマンションに「抵当権」を設定しています。抵当権が付いたままでは買主に所有権を移転することができないため、抵当権を抹消しなければなりません。

抵当権の抹消は自分でも行えますが、事故を防ぐためにも司法書士に依頼をするのが一般的です。

売却に係る費用の目安としては

・売り渡し業務:10,000円
・抵当権抹消登記費用:不動産1個につき10,000円
 (マンションの場合はおおむね土地と建物の2個で20,000円)
・登録免許税:不動産1個につき1,000円
 (マンションの場合はおおむね土地と建物の2個で2,000円)

以上になります。司法書士によって多少の金額差はありますが、購入時の登記費用と比べるとグッと少ない金額で収まります。

 住宅ローン繰り上げ返済手数料 マンションの引き渡し日に住宅ローンの残債分を「全部繰り上げ返済」する場合には、金融機関によっては手数料がかかります。

ローンの残高や、借り入れてからの年数。ローンの借り方などによって金融機関ごとに異なりますが、50,000円~10万円程度が多く見受けられます。


まとめ

マンションを売却する時に、人気の間取りや気を付けていただきたいポイントを書いてきました。

売却の際の参考にしていただくとともに、お困り事があった時にはお気軽にお問い合わせください。

離婚の事も売却の事も、自分の経験を交えて、できる限りのお手伝いをさせていただきます。



この記事を書いた人


 エイチ・コーポレーション 代表:林  裕 地


【経 歴】
住宅リフォームの営業を経て不動産売買仲介会社に転職。エイチ・コーポレーションを平成26年に開業。

結婚のタイミングで新築マンションを購入。その後の子育てや離婚、マンションの売却を経ての中古マンション購入など、実体験に基づいての様々なご提案ができます。

保有資格:宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー/福祉住環境コーディネーター など

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