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売却で苦戦するエレベータなしマンションの1階と3階ならどっちが有利か

エレベーターなしのマンションを売却するとき、1階と3階のどちらが有利なのでしょうか?階段の昇り降りや防犯面、眺望や陽当たりなど、それぞれの階にメリットとデメリットがあります。今回はそれぞれの階のメリットとデメリットとともに、売却時においてのアピール方法を解説していきます。

1. エレベーターなしマンションの人気度は

「マンション=エレベーター」と言っても過言ではないぐらい、マンションにおいて必須のアイテムとなるエレベーター。その必須設備であるエレベーターが「ない」となると、マンションを買う意味がないとまで考える買主が存在するのも事実です。

エレベーターがないことは、マンションの売却においての人気度はどれぐらい低下するのでしょうか。

まずは実際の販売現場においての「エレベーターなし」マンションの人気度について解説していきます。

1-1 エレベーターなし物件の需要

エレベーターなしのマンションは、エントランスからお部屋までの移動に階段を使う必要があります。そのため、健康に不安がある高齢者層や、ベビーカーを使わなければならない若年層からは敬遠される傾向が強いのは事実です。

この辺りは、エレベーターがあるにもかかわらず、自分の部屋へ行くために最終的には階段を使わなければならない、スキップフロアのマンションにおいてのエレベーター非停止階のお部屋も似たようなものです。
【参照】スキップフロアのマンションの売却が難しいのはなぜ?失敗しない対策法

ですが、今現在において賃貸の3階に住んでいる人や、4階・5階に住んでいる人もいます。特に4階・5階に住んでいる人たちからは「今よりも全然ラク」と言ってもらえることも多々あります。

結論として、エレベーターがないマンションの需要は「3階までなら十分にある」と言えます。

1-2 売却価格は低額になってしまう

エレベーターなしのマンションは購入層が限られるため、売却期間は長めになってしまうのは事実です。

そして、購入者としても好き好んでエレベーターなしのマンションを購入するわけではありません。そこには、あえてエレベーターなしマンションを購入するだけの動機付けが必要になってきます。

その購入動機として最も高く上げられるのが「値段が安いから」です。

「この値段だったらエレベーターがなくても我慢しようか」と思える値段だから買うのです。

そのため、売り出し価格の設定で欲張って高めの値段を付けてしまうと見向きもされなくなってしまいます。査定の際に、うかつに高い査定価格に騙されると手痛いしっぺ返しをくらいますのでご注意ください。

2. 1階のメリット・デメリット

1階のお部屋であれば、エレベーターなしのマンションでも移動においての特段の不便はありません。しかし、防犯面や日当たりの悪さなどの懸念もあり、エレベーターがあるマンションにおいても販売においては苦戦します。

ここでは、1階のお部屋の魅力と、売却時の注意点について詳しく解説します。

2-1 1階が選ばれる理由とは?

1階のお部屋は階段の昇り降りが不要なため、高齢者やベビーカーを使うような小さな子どもがいるファミリーに人気です。

また、エレベーターを待つ時間も不要で、直接お部屋へ荷物を運びこむことができるので、日常的に荷物の多い人にも利便性をアピールすることができます。

子どもを遊ばせることができるぐらいの広い庭があったり、上手に目隠しがしてありプライバシーが確保できていれば、より一層の付加価値が高まります。

2-2 1階の売却で注意すべきポイント

一般的に1階のお部屋に対しては、防犯性や湿気の多さ、眺望の悪さなど、ネガティブな印象を持っている人が多くいます。

賃貸では平気で1階のお部屋に住んでいる人も、いざ購入となるととたんに1階のお部屋に対してのネガティブ意見を言い出すのが不思議でたまらないのですが、どうしてなんでしょう?

家賃が2階や3階のお部屋と比べて安く設定されているとかが理由なんでしょうか。であるならば、やはり売却価格は安めに設定する必要がありますね。

大昔に、1階の部屋を検討しつつも最終的にお断りをされた人に言われたのが、「1階の部屋でエレベーターを使わないのに、他の階の人と同じ金額の管理費を払わなければいけないのが納得できない」と、謎の理由を述べた人がいました。

その理屈で行くと、タワマンの上層階の管理費ってどれぐらいになるんですかね?謎の理屈です。

1階のお部屋の売却においてのメリットとデメリットはこちらでも詳しく書いています。よろしければご一読ください。
【参照】マンションの1階が売りづらい理由とは?早く売るための効果的な方法を考えてみる

3. 3階のメリット・デメリット

3階のお部屋は、1階のお部屋と比べて眺望や風通しが良くなるのが魅力ですが、エレベーターがないマンションの場合では、階段での移動の負担が大きなデメリットになります。

ここでは、3階の売却を成功させるためのポイントを紹介します。

3-1 3階の魅力と売りやすさ

3階のお部屋は、1階や2階のお部屋と比べると車の騒音や通行人の話し声などが聞こえづらくなり、プライバシーが確保されやすい点が魅力です。

日当たりや風通しが良いお部屋も多く、「蚊」などの虫も比較的入ってこなくなります。

「エレベーターがない」点を除けば、全体的にバランスの取れたお部屋となり、購入者に対しては好印象を与えやすくなっています。

3-2 でもデメリットはあります

全体的にバランスが取れてはいるものの、やはり「エレベーターがない」のは大きなデメリットになります。

ただ、このデメリットに関しては自分の力では何ともしようがないため、問い合わせが入って内覧までこぎつけた際のチャンスを上手に活かせるように心がけることが大切になってきます。

【参照】マンション売却成功の秘訣!内覧で魅力を引き出す4つのコツと注意点とは?

4. ターゲット層が限られていることを自覚する

エレベーターなしのマンションの購入を検討するターゲット層は限られているのが現実です。

売却する際には、いかに限られたターゲット層に訴えかけることができるかがポイントになってきます。

ここでは、内覧時の工夫や価格設定のコツを解説します。

4-1 エレベータなしマンションのターゲット層は?

エレベーターなしの不動産を売却する際のターゲット層は、DINKS、小学生以上の子どもがいるファミリー層、単身者世帯、事業者の方です。

乳幼児のような小さな子どもがいるファミリー層ではベビーカーの利用が。高齢者では自分自身の足腰が弱ってきて階段での昇り降りを敬遠することになります。

しかし、夫婦2人のDINKSや、小学生以上の子どもを持つファミリー層や単身者世帯では、そこまで階段での昇り降りに抵抗もなく、むしろ体力増進や健康維持のために、エレベーターがあっても、あえてエレベーターを使わずに生活する人も少なくありません。

自営業の方で自宅で仕事をするような人であれば、荷物を運びこんだり来客があった場合などを考えて、あえて1階のお部屋を選択する人もいます。

売却をする際には、このようなターゲット層に対しての訴求ポイントを突く必要があります。

4-2 となると、やっぱり価格かと

なんだかんだ言っても、値段は正直です。

売る側から見た「今はこれぐらいが相場ですよ」ではなく、買う側から見た「これぐらいなら買ってもいいかな」と思えるような価格で販売をすることが大切です。

特に、購入者層が限られ売却のチャンスも少なくなるエレベータなしマンションでは、価格設定がより一層に大切になってきます。

査定の際にはくれぐれも「弊社に任せていただければこの金額で…」のセリフに騙されないように気を付けてください。

【参照】失敗せずに一括査定サイトを利用するための5つのポイント

5. ところで、2階と4階・5階はどうなった?

ここまで全く触れてこなかった2階と4階・5階のお部屋はどうなったのでしょう。

5-1 2階は全てにおいて中途半端

2階建ての賃貸も数多く建ち、階段での移動も3階よりはラクな2階です。

ですが、販売の現場においては、2階は全てにおいて中途半端に映ってしまいます。

階段の昇り降りはしなければならない。眺望もいいわけではない。陽当たりも、悪くはないが良くもない。車の音も聞こえるし、通行人の話し声や目線も案外と気になってしまうと、結構すべての項目において微妙な判定が付きがちです。

防犯面での安心感も低めですよね。「あそこのフェンスによじ登ったら入れちゃうよね」と言われたことも結構あります。

これならいっそのこと1階の方が諦めがついていいかもと言われたこともあります。

世間様のブログでも触れられることが少ない2階のお部屋ですが、売却の際には結構苦戦しやすいことは覚えておいてください。

5-2 4階・5階は諦めた方が

正直、僕は売る自信がありません。なので、オープンハウスを開催したこともありません。接客した際に発せられるネガティブな言葉が脳裏に湧きすぎてイヤになります。

4階や5階のお部屋の人は、頑張って一般の方に買ってもらう「仲介」よりも、業者に買ってもらう「買取り」を選択した方がいいと思います。

【参照】離婚時の財産分与で選ぶマンション買取のメリット・デメリット

まとめ

エレベーターなしマンションの1階と3階、それぞれにメリット・デメリットがあり、売却をする際にはターゲットを明確にし、適切な戦略を立てることが必要です。

僕自身が実際にエレベータなしマンションの3階を購入し住んでいましたし、住み替え後に売却も行いました。

実体験に基づいたアドバイスもできますので、売却をお考えの際にはお気軽にお問い合わせください。



この記事を書いた人


 エイチ・コーポレーション 代表:林  裕 地


【経 歴】
住宅リフォームの営業を経て不動産売買仲介会社に転職。エイチ・コーポレーションを平成26年に開業。

結婚のタイミングで新築マンションを購入。その後の子育てや離婚、マンションの売却を経ての中古マンション購入など、実体験に基づいての様々なご提案ができます。

保有資格:宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー/福祉住環境コーディネーター など

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