築30~40年の中古マンションは日本全国で急増していて、不動産市場でのシェアも大きくなっています。一方で、建築資材費や人件費の高騰による新築価格の上昇、住宅ローン金利の上昇、マンション管理の重要性など、マンションの売却市場の環境は大きく変化しています。今回は、築30~40年の中古マンション売却市場の現状と今後の見通し、売却時に押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
1. 築30~40年中古マンション市場の現状
今の日本では築30年以上のマンションが急増していて、今後も中古マンション市場の中心的な存在となることが予想されています。
人口減少が進む一方で、都市部への人口集中や新築マンション価格の上昇によって中古マンションへの注目は高まっています。
しかし、すべての築古マンションが同じ評価を受けるわけではありません。市場全体の流れと物件ごとの違いを理解することが重要です。
人口減少が進む一方で、都市部への人口集中や新築マンション価格の上昇によって中古マンションへの注目は高まっています。
しかし、すべての築古マンションが同じ評価を受けるわけではありません。市場全体の流れと物件ごとの違いを理解することが重要です。
1-1 築30~40年マンションが増加する背景
1980年代後半から1990年代前半、いわゆる「バブル景気」の時代に供給されたマンションが現在築30~40年を迎えています。この時代のマンションは全国的にストック数が多く、今後も市場への供給が増える見込みです。
これまでの日本では長らく「新築信仰」が強く、戸建てにせよマンションにせよ、注目を浴びるのは新築が中心でした。
ですが、住宅ローンの金利上昇や、建築資材や人件費の高騰などを原因とした新築住宅の価格高騰から、徐々にではありますが既存住宅(中古住宅)の有効活用にも目を向けるようになってきました。
木造が主流の戸建てとは違って、鉄筋コンクリート造のマンションはそもそも建物としての寿命も長く、適切な管理が行われていれば築40年を超えても十分居住可能な物件として評価されるようになってきています。
これまでの日本では長らく「新築信仰」が強く、戸建てにせよマンションにせよ、注目を浴びるのは新築が中心でした。
ですが、住宅ローンの金利上昇や、建築資材や人件費の高騰などを原因とした新築住宅の価格高騰から、徐々にではありますが既存住宅(中古住宅)の有効活用にも目を向けるようになってきました。
木造が主流の戸建てとは違って、鉄筋コンクリート造のマンションはそもそも建物としての寿命も長く、適切な管理が行われていれば築40年を超えても十分居住可能な物件として評価されるようになってきています。
1-2 中古マンション市場の需要動向
新築価格の高騰により、「新築を買いたいけど買えない」購入者層も増えてきて、現実的な購入の選択肢として中古マンションの存在感が増してきています。
特に都市部では、利便性や資産性の高い立地の物件が人気を維持しています。
一方で、郊外や人口が減少しているエリアでは当然ですが不動産に対しての需要が弱くなる傾向があります。
中古マンションの市場は全国一律で増えたり減ったりするものではなく、地域ごとの需要格差が拡大している状況です。
特に都市部では、利便性や資産性の高い立地の物件が人気を維持しています。
一方で、郊外や人口が減少しているエリアでは当然ですが不動産に対しての需要が弱くなる傾向があります。
中古マンションの市場は全国一律で増えたり減ったりするものではなく、地域ごとの需要格差が拡大している状況です。
1-3 以前とは異なる市場環境
2. 新築価格の高騰が中古市場に与える影響
建築資材費や人件費の上昇により、新築マンション価格は全国的に高騰しています。
その結果、「買いたいけど買えない」と新築マンションの購入を諦めて中古マンションの購入を検討する人が増えています。
しかし、中古物件にもリフォーム費用の上昇という課題があり、単純に中古市場が有利になるわけではありません。
その結果、「買いたいけど買えない」と新築マンションの購入を諦めて中古マンションの購入を検討する人が増えています。
しかし、中古物件にもリフォーム費用の上昇という課題があり、単純に中古市場が有利になるわけではありません。
2-1 建築資材費高騰の現状
鉄やコンクリート、キッチンやユニットバスなどの設備機器などの価格上昇に加え、建設業界全体としての人手不足による人件費上昇が続いています。
これにより新築マンションの販売価格は大幅に上昇し続け、マンションのデベロッパー各社も価格転嫁を進めざるを得ません。
結果として、「高くても売れるエリア」でしかマンションの供給がされず、その結果として「新築マンションの価格が高騰し続ける」ことになり、新築マンションの取得コストは高まり続けています。
これにより新築マンションの販売価格は大幅に上昇し続け、マンションのデベロッパー各社も価格転嫁を進めざるを得ません。
結果として、「高くても売れるエリア」でしかマンションの供給がされず、その結果として「新築マンションの価格が高騰し続ける」ことになり、新築マンションの取得コストは高まり続けています。
2-2 中古マンションへの需要シフト
新築価格が高騰し、「買えない価格」になってしまった新築マンションと比べれば、まだまだ手の届く価格にある中古マンションへの需要は高まります。
もともと駅近や利便性の高い立地にはバブル期に建てられたマンションが数多く建っているのが実情で、利便性を重視するマンションの購入希望者にとっては、同じ予算でより良い立地を選べる中古マンションの購入は現実的な魅力となっています。
もともと駅近や利便性の高い立地にはバブル期に建てられたマンションが数多く建っているのが実情で、利便性を重視するマンションの購入希望者にとっては、同じ予算でより良い立地を選べる中古マンションの購入は現実的な魅力となっています。
2-3 リフォーム費用高騰の影響
3. 金利上昇時代の中古マンション需要
住宅ローンの金利上昇は、不動産市場全体に影響を与える重要な要素です。
同じ年収でも借入可能額が減少することで購入できる予算が縮小し、不動産の売却価格にも影響が及びます。
築30~40年のマンション市場も例外ではなく、今後の売却価格の動向を考える上で住宅ローンの金利動向は重要なポイントになります。
同じ年収でも借入可能額が減少することで購入できる予算が縮小し、不動産の売却価格にも影響が及びます。
築30~40年のマンション市場も例外ではなく、今後の売却価格の動向を考える上で住宅ローンの金利動向は重要なポイントになります。
3-1 金利上昇が購入者に与える影響
住宅ローンの金利が上昇すると、月々の返済額が同じでも、総額としての借入れ可能金額は減少します。
その結果、購入者としては価格の安い物件を選ぶ傾向が強まり、特に実需層が中心となる中古マンション市場では、住宅ローン金利の上昇の影響は大きくなりやすいといえます。
その結果、購入者としては価格の安い物件を選ぶ傾向が強まり、特に実需層が中心となる中古マンション市場では、住宅ローン金利の上昇の影響は大きくなりやすいといえます。
3-2 築古マンション市場への影響
築30~40年マンションは比較的買いやすい価格帯の物件が多いため、これからも一定の需要を維持する可能性は高くあります。
しかし、築年数が経てば経つほど、購入者としては立地条件や管理状況に対しての選別が厳しくなり、そういった条件が悪い物件には買い手が付きにくくなります。
結果として売却価格に対しての下落圧力が強まる可能性があり、今後は中古マンションに対しての選別はより厳しくなるでしょう。
しかし、築年数が経てば経つほど、購入者としては立地条件や管理状況に対しての選別が厳しくなり、そういった条件が悪い物件には買い手が付きにくくなります。
結果として売却価格に対しての下落圧力が強まる可能性があり、今後は中古マンションに対しての選別はより厳しくなるでしょう。
3-3 金利と売却タイミングの関係
4. 今後の資産価値を左右する重要ポイント
築30~40年マンションの価値を決める要素はもはや築年数だけではありません。購入者が重視するポイントは年々変化しており、今後は立地や管理状況が資産価値を大きく左右すると考えられています。
4-1 立地が最大の価値になる
「人口が減っていくから不動産の価格は下がる」との意見もありますが、全国一律に平均して人口が減っていくわけではありません。
人間だれしも不便な場所よりも便利な場所に住みたいと思うものです。
駅からの距離や商業施設へのアクセス、生活利便性などが資産価値を支える重要な要素となり、人口が流入する都市部のようなエリアでは、築年数が古くても価格を維持しやすい傾向があります。
インフラ整備や行政サービスの質などを考えても、将来的には立地の重要性は今まで以上に高まり続けるでしょう。
人間だれしも不便な場所よりも便利な場所に住みたいと思うものです。
駅からの距離や商業施設へのアクセス、生活利便性などが資産価値を支える重要な要素となり、人口が流入する都市部のようなエリアでは、築年数が古くても価格を維持しやすい傾向があります。
インフラ整備や行政サービスの質などを考えても、将来的には立地の重要性は今まで以上に高まり続けるでしょう。
4-2 管理組合と修繕積立金の重要性
大規模修繕の履歴や修繕積立金の状況は、購入者が必ず確認するポイントです。
築古マンションであっても、管理が良好で、修繕積立金がしっかりと貯めれていれば将来の維持管理に対しても安心感があり、市場での評価も高くなります。
逆に、修繕積立金が十分ではなかったり、管理組合がしっかりと機能していないような管理不全のマンションの評価はは大きくマイナスされることになります。
築古マンションであっても、管理が良好で、修繕積立金がしっかりと貯めれていれば将来の維持管理に対しても安心感があり、市場での評価も高くなります。
逆に、修繕積立金が十分ではなかったり、管理組合がしっかりと機能していないような管理不全のマンションの評価はは大きくマイナスされることになります。
4-3 耐震性能と建物の維持状態
5. 築30~40年マンションの売却戦略
今後の中古マンション市場では、ただ売りに出すだけでは高値売却は期待できません。
市場環境の変化を理解し、自身の物件の強みを明確にしたうえで戦略的に売却活動を進めることが重要です。
市場環境の変化を理解し、自身の物件の強みを明確にしたうえで戦略的に売却活動を進めることが重要です。
5-1 売却前に管理状況を整理する
大規模修繕履歴や修繕積立金の状況、管理組合の活動実績(議事録)などを整理しておくことで、買主に安心感を与えることができます。
築古マンションほど、管理状態の説明が重要になります。
築古マンションほど、管理状態の説明が重要になります。
5-2 リフォームするべきか判断する
お部屋の見栄えを良くするために高額なリフォームを行っても費用を回収できるとは限りません。売却にあたってのリフォームは基本的には不要と考えてください。
リフォームをするのであれば、第一印象での悪印象を払拭する程度の軽微な修繕やクリーニングに留めましょう。
自分の考えだけで先走ったことをするのではなく、不動産会社の担当者とよく相談をしたうえで、物件の立地や需要層を考慮して判断することが重要です。
リフォームをするのであれば、第一印象での悪印象を払拭する程度の軽微な修繕やクリーニングに留めましょう。
自分の考えだけで先走ったことをするのではなく、不動産会社の担当者とよく相談をしたうえで、物件の立地や需要層を考慮して判断することが重要です。
5-3 今後5~10年を見据えた売却判断
まとめ
政策金利が1%に利上げされる日もそう遠くはないようになってきました。住宅ローンの金利上昇や建築資材費、人件費の高騰も相まって、今まで以上に中古マンションの売却は難しくなる時代になっていきます。
売却時期、売却金額、その他もろもろに関してお質問等がございましたらお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人

エイチ・コーポレーション 代表:林 裕 地
【経 歴】
住宅リフォームの営業を経て不動産売買仲介会社に転職。エイチ・コーポレーションを平成26年に開業。
結婚のタイミングで新築マンションを購入。その後の子育てや離婚、マンションの売却を経ての中古マンション購入など、実体験に基づいての様々なご提案ができます。
保有資格:宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー/福祉住環境コーディネーター など
売却時期、売却金額、その他もろもろに関してお質問等がございましたらお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人

エイチ・コーポレーション 代表:林 裕 地
【経 歴】
住宅リフォームの営業を経て不動産売買仲介会社に転職。エイチ・コーポレーションを平成26年に開業。
結婚のタイミングで新築マンションを購入。その後の子育てや離婚、マンションの売却を経ての中古マンション購入など、実体験に基づいての様々なご提案ができます。
保有資格:宅地建物取引士/ファイナンシャルプランナー/福祉住環境コーディネーター など